インド・シナ半島住人

05年5月分

2005/05/16
更新

<遂に完成!>

長々と先が見えなかった砕石プラント。

1996年・韓国生まれ。
容量、毎時250トン、ジョーとコーンの各砕石機1基。
振動・スクリーン(選別機)2基。
振動・フィーダー1基。
コントロール・ハウス1基。
コーン砕石機・コントロール油圧装置1基。
ベルト・コンベア-12基。
各機器始動装置。
25・30トン、エスカベータ-(バックホー)各1台。
25トン、ペイ・ローダー3台。
15トン、ダンプ・トラック4台。
ダイナマイト敷設用掘削機1台。

1997年春から2002年9月まで韓国・釜山南西部で稼動。
自然・環境保護団体の猛反対運動に遭い2002年12月、解体。
すべての機械・重機を釜山港近くに保管すること1年10ヶ月。

2004年7月。
いよいよベトナムに向け船積み、8月7日ハイホン港へ到着。
20日間を要し、大型トレーラー10台積み及び自走4台。
1,800kmの陸路を経てダナンへ到着(2004年8月27日)。
国道1号線に架かる橋、最大荷重25トン。
トレーラー夫々重量50トン以上・・・・大丈夫???

どれをどのように設置?
全く雲をつかむようなもの。
設置図面・・・・なし。
配線・配管図面・・・・なし。
機器略図・詳細図・・・・・なし。
何〜にも・・・・なし、皆無。
現物を当り、設置作業・・・気が遠ーくなる。
感のみが頼り!?
暗中模索の末・・・・2005年4月30日・・・・8ヶ月を要し、設置完了。

総仕上げだ!、韓国より技術者を招聘、5月9日夜到着。
翌日より総点検・技術指導を受ける。
ベルト・コンベア-の平行が取れていない、張りが足りない・・・・ベルトが外れる。
ジョー・コーン砕石機駆動モーター、V-ベルト、平行、張り・・・・ベルトが外れる。
何処をどうすればどうなる・・・・勉強、勉強。

コーン・駆動モーター220kw、スタートできない・・・・なんで・・・なんで?
これだけが動かない、動いてもスタートしない、電力不足?絶縁不良?・・・?
駆動回路総点検・・・・なんてこった、タイマー不良・・・・発見に丸1日。

1メートル超の石、ダンプで運び、ジョー砕石機へ・・・・あっという間に粉砕。
コンベア-を経てコーン砕石機へ・・・・またまたコンベア-を経て、
スクリーン(ふるい)へ・・・・・10mm、20mm、40mm、3種類により分け、
コンベア-を経て製品保管地へ・・・・その間およそ10分。
すごい!
こんな機械みたことない!

現場スタッフ30人ほど・・・・バンザーイ!、バンザーイ!
俺の目にも熱いもの・・・・ジーンと来る久々の歓喜。
や・っ・た・ん・だ・・・・・!
数々の許認可、現場指導、勉強、焦り、不安、葛藤、・・・・・。
終わった!

2002年10月13日に始まり2005年5月12日に完工。
実に、2年7ヶ月・・・良くヤッタ。

さーっ!  次!

New!2005/06/02
更新

<ダナンの主、戻る!>

現在、気温37度、湿度65%
今年は涼しい・・・・時折、夕刻には雷が鳴るし、雨も降るし、好い気候。

ベトナム・ダナンの嘗ての主がやって来ました。
ユーカリの木で、紙パルプ・チップを作っている会社の元社長。
去年、丸一年前、定年退職。
会社を離れても・・・ダナン。

蒲鉾を生産する企業の元社長も、戻ってきて、また、社長。
ダナンはそれだけ魅力がある。
日本へ戻っても・・・・忘れられない・・・・魅力。
なんなんだろ〜。

嘗ての主、元社長を囲む会・・・開催。
なんと、なんと。
知る人も、知らぬ人も・・・・三十数名集まった。
懐かしがる人、託けて日本語に・日本人に・会いに・来た人。
様々・・・嘗ての主は、主・・・・素晴らしい・・・人望。

なんか知らないが・・・延々と飲み続けてた・・・昼間から。
6時開演の囲む会。
もー、既に出来上がってる?

挨拶しろ!・・・と、きた。
何を喋っているのか?・・・てんで解らない。
どれ位、喋ったのか・・・・シーーンッ。
・・・と、会場。
俺、なに・・・云ったんだ?
なに・・・喋ったんだ?

誰か解らないが・・・確か?若い人。
俺を送ってくれてるらしい。
タクシーに乗っている・・・。
門の鍵を開けるべく奮闘。
開かない・・・鍵穴にキー、入らない。
誰か!・・・鍵取り替えたか?

翌日、自責の念。
いっぱい、いっぱい!
若くない、歳、考えろ!?

New!2005/06/07
更新

<祝!ハイヴァントンネル開通!>

2005年6月5日(日曜日)朝8時。
NHKニュースでご承知。
当地より北へ約40km、標高1,500mほどの峠を抜ける
ハイバン・トンネル開通式典挙行。

掘削開始より3年、2003年11月7日に北から掘っていた日本企業・間組と
南から掘っていた韓国企業・東亜建設の貫通式が行われた。
トンネル延長6.3km、取付け道路北・南それぞれ6km、総延長18.3km。

それから1年7ヶ月、取り付け道路、飾り付け、舗装、換気装置、照明等完工。

在ハノイ・日本大使館、服部全権大使。
「日本政府ODA、こんなにも使ったんだぞ!」

ベトナム政府、ハン・バン・カイ首相。
「このトンネルが出来て経済発展が益々見込まれる・・・ありがとう!」

その他のお歴々。
何か「しらけてる??」

今日、はれて、引渡される?
工事関係者・・??
「まだ半年以上、訓練がいる?」
現地運転手、トンネル走ったことない。
ましてや分離帯のない、対面走行片側一車線。
「必ずや事故起こる。」
「対処方法、安全走行の訓練が要る。」

照明・・・明る過ぎないか?
入口・出口のみ明るく、中は暗くても?
路面・・・凸凹ではないか?
小型車でこんな揺れ、大型車では?

それにしても、調査期間を含め6年間有余。
”ご苦労様”の一言に尽きる。
何も知らない現地人を訓練し、コントロールし、
このでかいプロジェクトを完工させた。
人間・・・なんでも出来る・・・やろうと思えば!


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