ゆみこママと
なんちゃってな人々
03年05月の日記2
03/05/30更新
*事情がありミドリさんがクビに・・・・
<41歳、14歳に助けられる>
ミドリさんがいなくなってから、私は昼ご飯を食べるのさえ苦労していた。
真依子ちゃんは、後追い盛りで、少しでも母親の姿が見えなくなると泣きわめく。
ベトナムの家の床はタイルで半土足のうえ、転んで頭を打たれても困るし
アリにいつ刺されるかわからない。思うように用事ができない。
そこで、おんぶ紐で赤ちゃんを背中にくくりつけ掃除、洗濯。
その後は、暑さで親子ともどもグッタリとなる。買い物がさらに困った。
市場にいくと、いつものようにベトナム人に、揉みくちゃにされたあげく代金をボラれつづける。
ようやく真依子ちゃんに離乳食を食べさせると、自分はもうどうでもよくなる。
以前のような
マダム生活から一転、おんぶ紐で前バッテンの自分の姿を鏡に映し溜息をつく。
美味しいパン屋やブンチャーカーの店に行きたいが、この炎天下にベビーカーを押して出かけていくのは自殺行為みたいなもの。
昼下がり、あ〜お腹ペコペコ、真依子と玄関先で通りを眺めていると、カフェの娘アンと友達が前を通りがかり、私は「何処へ行くのぉ?」と声を掛けた。
バインボッロク(ベトナム風蒸し餃子)を食べにいくところだった。
「私も連れて行ってぇー」
その店は案外、家のすぐ近くだった。
海老入りのバインボッロクを夢中で食べるわたし。
14歳に助けられる41歳のわたし。
ミドリさんがいなくなった代わりに、神様は私にたくさんの友達を与えてくれた。
ご近所の人たちとも急速に親しくなった、特に家の並びのカフェの家族とは大の仲良しになった。
私と真依子が行くと女たちが、いつのまにかいっぱい集まり賑やかこの上ない。
これまでのようにコーヒーを飲みながら物思いにふけるなんてできなくなったが、毎日がお祭りのような楽しい日々が続くのであった。
03/05/23更新
*ちょっと前々回の話と前後しますが今週、面白いことがあったので書きます*
<バッファロー>
真依子(娘)が下痢している。
昨日、アイスクリームや冷たい飲み物を与えちゃったから。
まだ5月だが、ダナンは連日40℃にまでなる暑さで、夕べ冷房も効かせすぎた。
今日は、近所のカフェの娘で地元っ子のアンやその友達でさえも、ナン・クワ(メチャ暑い)と連発している。
ハウスキーパーのチィツィは朝からずっと真依子に
薬を飲ませろと言ってくる。
ベトナムの人は、けっこう薬好きで少しでも調子が悪いとすぐ薬を飲む。
私も一度、鼻風邪を引いたとき無理矢理飲まされ、その強力な効目に鼻の中はカラカラに乾燥し眠気でフラフラになったことがある。
だから
断固拒否!真依子には、おかゆや水分を与えて様子を見ていた。
しかしその夜おそく、けたたましく玄関のチャイムが鳴った。
誰だ。こんな時間に遠慮の無い鳴らし方は・・・・・
すゎ、やっぱりチィツィだった。
私はお風呂で、真依子のお腹を温めてやろうと、バスタブにお湯をたっぷりためて、浸かったところだった。
チィツィは遠慮なく2Fのバスルームまで突進してきた、その姿は、まるでTVで見た荒野を走る“バッファロー”のよう。
真依子を見るなり、
「下痢の時は、お湯に浸かっちゃダメ!」と言って制止する私を振り切って、
真依子を拉致した。そんな馬鹿なぁ!もう訳わかんない。助けて〜。
勝手に服を着せて、お湯を飲ませている。
あのぉー私、真っ裸なんですけど。だって入浴中だったんだもの。
仕方なくタオル1枚を体に巻き付けてから「いったい何事?」と聞いた。
どうやら昼間、
薬を拒否した私に我慢できず夜襲をかけてきたようだ。
「下痢のときは
お湯をたくさん飲ませろ、これ全部飲ませろ、絶対!」と言って250mlの哺乳瓶、500mlのペットボトルと、家中で一番大きいグラスの3つにお湯を入れてきた。
これを全部飲むのは、大人でもちょっと無理。
そしてバッファローは「バイバイ」と、言い残してさっと帰って行った。
喉が渇いたので、そのお湯を飲んでみた「ムムッ、味がしょっぱい」
3つ全部に
薬が入っている。こんなん許されていいのか。
しかしベトナム人は、誰が何と言おうと自分の考えを通さねばならないのだった。
ママの戦いはまだ続く
。。。Commented by Shiro
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