ゆみこママと
なんちゃってな人々


3年6月分その1

03/06/10更新
毎度です。資生堂マッサージは問題なく、気持ちよく終わりましたよ。
今回からミドリさんネタを何話か続けてお届けします。

<英語が喋れる?ミドリさん>

お手伝いさんの募集を、新聞広告に載せたときに、イングリッシュ・スピーカー(英語の喋れる)で募集したのにもかかわらず、それに応募してきたミドリさん。最初私は、彼女は図々しい人かなと思っていた。

仕事を始めてみると彼女がイングリッシュ・スピーカーで応募してきた理由がわかった。

街中の市場や商店へ行って、How much?など簡単な英語でも通じない。タクシーでも、ホテルという言葉を説明するのに苦労することがある。

陽射しが落ち着いた夕方、玄関先で私が赤ちゃんを抱いていると、道行く人々に赤ちゃんが男か女かよく尋ねられる。

ピンクや赤の服を着せていても、こちらは男女の区別はしない。そしてボーイ、ガールの単語でさえ分からないので、女の人なら自分を指して目でフンフンと合図する。

一度、小さい子供を抱っこした女が近づいてきて、いきなり私の目線まで男の子を抱き上げて、オチンチンをパンツから引き出し、これと同じかと訊いてきた。何で、いきなりそのようなものを見せられなければいけないのか?とてもフレンドリーな人たちである。

ミドリさんは、それくらいの単語はもちろん知っているし、基本的な会話も少しはできる。それに何とか英語で話そう伝えようという意志があった。ここダナンで彼女は、立派なイングリッシュ・スピーカーだったのだ

私が市場に買い物に行く前に、ミドリさんはアイ、セル(I sell!)と何度も言うので、それを言うならアイ、バイ(I buy!) だよ、と教える。玄関先が何かのフンで汚れていたので聞くと、コウモリの単語を知らない彼女はハーフ バード アンド ハーフ ピカチュウ オン ザ ツリーと答えた。ちなみにピカチュウ、ドラえもん、キティちゃんはベトナムでも大人気で、みんな知っている。コウモリは、シネマ、バットマンのバットで、ねずみはミッキーマウスのマウスだよと言ったらすぐに覚えた。

あるとき、ミドリさんが「チョット待って下さい」って何て言うの?と聞いてきたので「ジャスト ア モウメント プリーズ」だよと教えると、一日中声を出して練習して、次の日から、ジャスト ア モウメント プリーズを連発していた。コーヒー豆を買ってきてよと頼むと、どれ位のグレードの分を買いたいのかと聞きたいらしく、少し考えた後、Do you want No.1 or No.2?と、かしこく尋ねてきたことがある。

日本人は学校で何年も英語を勉強し、教材は街中に溢れているが、文法を気にしすぎるためか、黙ってしまう人が多い。それに比べて、間違っていようがどうだろが、なんとか自分の気持ちを伝えようと努力するミドリさんはエライ。

03/06/07更新
毎度〜 暑いすっね
今日は初めて、思い切ってチィツィに真依子を預けて資生堂マッサージに
午後から行く予定です。チョット不安ですが・・・悪い母親です
<オンナはつらいよ・信楽焼き編>
カフェでも市場でも働いているのは皆、女である。

そして、男たちは朝、昼を問わずカフェや、木陰でお茶を飲む。

ベトナムの女は良く働き、男はボーと遊んでいるように見える。

ハウスキーパーのチィツィは、以前から顔は知っていた。

彼女はお向かいのバラック?いやアパートに住んでいる。

ミドリさんがクビになったのを聞きつけて「私を雇って!」と志願してきた。

現在、彼女に、ランチを作ってもらって、私が食べている間、後片付けまで彼女は待っている。

食事をしている私の、まん前の長椅子にドシッと腰掛け、大の字になって「あ〜っ」と伸びをする。片腕まくらで、私の観ているNHKを一緒に見る。

チィツィ、43歳、身長150cm、体重60キロ、寝転ぶ姿は、まるで信楽焼きのタヌキだ

そして、ベトナム語でNHKの感想を言いまくる。

どうせ通じないから私も大阪弁で応対する「そやから、何、喋ってるか分かれへんちゅうに!・・・・・」

果たして、ここに雇用関係は成立するのか?

彼女は実は仕事を掛け持ちしている。近所の駐車場の門番と他の赤ちゃんのベビーシッターだ。

我が家のメイド業も含めて、3つも仕事をしているから、とても忙しい。

私が、他にも仕事をしているだろっと言うと「へっへっ」と笑ってごまかした。

ベビーシッターの方は、自分の孫だと嘘をついている。

残念でした、もうバレてるよー でも、ここはひとつ“知らんふり”しておこう。



彼女の夫は失業中。以前は警察官だったのだが、袖の下(わいろ)をやりすぎて辞めさせられた。15年間失業している、つまり、もう働く気がないのである。

子は親の背中を見て育つ、19歳の息子も仕事をしないで1日中ブラブラしている。

20歳の大学生の娘は家の手伝いをしているが、家族の食事も全てチィツィが用意している。

娘に頼めばいいのにね。



チィツィが汗を流しながら我が家で夕飯の用意をしている、私は家にいても暑いので真依子と散歩していると彼女のダンナが涼しげな顔をして道端カフェで生ビールを飲んでいた。

私なら暴れる、とっくに離婚だぁ

いいのかチイツィこんな事で!

20歳の頃、彼女の体重は33キロだったらしい、今は2倍。

ベトナムの女性は皆スリムだ、きっとチィツィもスリムな女の子だったのだろう。

あ〜チィツィ、苦労がすべて身についたのね。

オンナはつらい、オンナはつらいよ。



しかし、チィツィは何でもガハハと笑い飛ばす、信楽焼きのタヌキような、肝っ玉母さんなのでした。
03/06/06更新
こんにちわ〜

つわりでまたまた臥せっておりました。

復活日記送信します。

ミドリさんネタは近々、一挙公開しようと思っております。

<パンツ1枚で>

検診の為に産院へ行った。

大病院を引退した68歳のドクター・タイが自宅で開業している。

最初の頃は、犬が平気で玄関から待合室を通りすぎて行くのを見て、不潔じゃないのかと不安になったりした。

検診は月一回だけで内容は体重測定、血圧測定、腹囲測定をし、赤ちゃんの心音を聞いて終わり。えっ終わり?それだけでいいのぉ?

私が高齢出産のせいもあるが日本だと、いっぱいナントカ検査があって内診は必ずあるのに。

日本は検診しすぎか、ベトナムは少なすぎか、どの国が適当なんだろう?

産院には、日本の東芝製の超音波エコーもあるが、2ヶ月に1回くらいしか検査してくれない。妊娠初期の頃はお腹も大きくないし本当に赤ちゃんが育っているのか不安になる。

ベッドに仰向けになってお腹を出し測定をする時にドクター・タイは私に言った。

「パンツは1枚にしなさい。」
「エッ・・・・??」

上着はタンクトップ1枚でも冷え性の私は下着のパンツ、あったかパンツとジーパンをはいていた。体を冷やしてはお腹の赤ちゃんにも良くないはず。

ドクターは「3枚もはいていては多すぎですよ。ベトナムは暑い。たくさん服を着ていると赤ちゃんが暑くて苦しいんだ」と続けて言った。

そうかなぁ?そうじゃないだろー

そう言えば近所の女たちも妊娠していると言ったらマンゴーは食べるなと口を揃えて言う。

理由はマンゴーは体を温めるフルーツだからダメなんだって。

面白いからドクターにマンゴーは食べていいの?と聞いてみた。

回答は「何でも食べなさい。食べてダメなものはありませんよ」だって

やっぱり・・・・・

明日からもあったかパンツをはいて、マンゴーもたべよう!

だって美味しいんだもん。

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