ゆみこママと
なんちゃってな人々
03年7月その2
03/07/21更新
こんにちわ
私は二日に1回下痢しています。妊婦なのに全く体重が増えません。
<ミドリさんクビになる>
気付いたら、色んな物が無くなっている。
特に高価なものがなくなっていった。
疑いもしなかった。私はミドリさんが大好きだった。
楽しくて涙もろい天然ボケの彼女が大好きだった。
100%信頼していた。
赤ちゃんがいて思ったように外出できない私にとって彼女が話してくれる情報源
「あそこのブン・チャー・カーが美味しいよ!」
「今度、新しいカフェができたよー」など
私の楽しみで、ある意味
ミドリさんは私のダナンだった。
ある日、私の財布を物色しているところを見てしまった。現行犯だった。
主人の会社の都合のため、家族全員出でしばらく一時帰国していた間に、彼女はいつの間にか変わってしまっていた。
パンドラの箱を開けてしまったのだ。
私は無意識のうちに、ここベトナムで、物を買いまくり彼女の購買意欲を刺激したのかもしれない。
彼女が買うのをためらう日用雑貨などを、どんどん消費し、
メイド・イン・ジャパンの全自動洗濯機、ガスコンロ、冷蔵庫、
掃除機、パソコンなどの高級品の家電たちで羨ましがらせたのだろうか。
家に洗濯機のない彼女は、勤め初めのころ、何度言っても洗濯物を手洗いしていたが、
そのうち当たり前のように家電を使いこなし始めた。
今では自宅に冷蔵庫を買い、今度はパソコンが欲しいと言っていた。
その為にはお金が要る。
平和な島国ニッポンで生活してきた私は、スキだらけだったのかもしれない。
しかし、悪いことは悪い!
彼女には責任をとってもらわなければならない。
最後の日、たくさんの言い訳をして、見え透いた嘘をつきまくる彼女は、私の顔を1度も見なかった。
03/07/15更新
<ナンチャッテ ミドリさん>
ミドリさんにお願いして、お湯を熱々に沸かしてポットで保温してもらう。なぜか、お湯はすぐに冷めてしまう。
蓋をきちっと閉めていないからだ。いつも、蓋は斜めにかぶせて、ネジがはまっていない。何をそんなに慌てる必要があるのだろう?
落ち着いて、しっかり蓋を閉めれば、お湯はさめず、沸かし直しすることも無い。
元々蓋を閉めるという動作は、落ち着く、落ち着かないを問題にする動作ではない?
塩、砂糖、シーヤオ(ベトナム醤油)も、家の中の蓋という蓋は、みな中途半端に閉めてある。
彼女は確かに慌てものだ。
仕事が終えて帰るとき、あせって停車しているバスに単車でぶつかってドライバーに叱られていた。
一人相撲ミドリ。
万事がこの調子なので、いつしか、ナンチャッテ・ミドリさんと呼ぶようになっていた。
ミドリさんは、洗濯物を干すのが物凄く早い。
日本人なら生地を伸ばして干すところを、ミドリさんにやってもらうと、洗濯機から出したそのままで、タオルもシャツもハンカチも
洗濯バサミ1個でクチャクチャのまま吊られている。
乾くのも遅く半乾きの臭いがする。外は排気ガスと砂埃の空気で洗濯物は干せない。
説明しても、そのときだけ、次の日は元の干し方に戻っている。
何度説明しても、ミドリさんにとって、きっとそんな事どうだっていいのだろう。
やる事すべてがナンチャッテな、やっつけ仕事。
私は、だんだん分かってきた、ナンチャッテはミドリさんだけでは無い。
この国すべてが、ナンチャッテ王国だった。
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