ゆみこママと
なんちゃってな人々
03/8月その1
03/08/21更新
こんにちわ
今回は、仲良しのカフェの娘、アンのお話です。
生意気アンちゃんはエネルギーを持て余して今日もヒネクレ街道を突っ走っています。
<少女アンよ、ヘヘンだぁ>
カフェの娘アンは14歳、英語が話せる。
難しい単語は知っちゃいない。
でも私との会話は十分にできる。
6歳から英会話スクールに通っていて、来年の高校は、
叔父さんが住んでいるカナダへ行くとか、なんとか言っている。
このアン・・・、好きな歌手は誰ぁれ?なんて子供らしい、可愛らしいことは聞かない。
ユミコ!イラク戦争についてどう思うか?
ユミコ!日本の首相はどうしてアメリカの言いなりなんだ?
ユミコ!ホーチミン主席をどう思うか?・・・
私は答えに詰まらないように、冷静を装い、即答しなければならない。
そうでないと、コイツは馬鹿なんだと、アンにあからさまな冷たい態度をとられる。
私が妊娠していると言ったとき、
ユミコは年子で産むなんて恥ずかしくないのか!と言った。
えっ・・、なんで恥ずかしいの?
アンは「そんな、すぐ妊娠して!」と言った。
アンは三人姉妹の長女で、下の妹二人は年子である。
「私は結婚しても子供なんて産まない!とっても痛いんでしょ!」なんて言う。
いかにも14歳の少女が言いそうなセリフだ。
アンに言ってやった、
10年後のあなたがどんなこと言うか楽しみね、・・・へへんだぁ。
アンの口癖は「私は、ベトナム人は大嫌い!」である。
嘘つきで、残虐で、物事をいつもややこしくする人種だと、話を始めるとすごい勢いで怒る。
アンの一族は中国人だ。祖父、祖母の時代に上海からベトナムに来た。
しかし、一族のなかで
アンの父親だけはベトナム人である。
だからアンは中国とベトナムのハーフということになる。
あなたのお父さんはベトナム人でしょ、と言うと、先ほどの勢いは消え苦笑いでごまかす。
ところかまわず道にゴミを投げ捨てるアン。
私から見れば、アン・・、
あなたは立派なベトナム人。
「両親には恥ずかしいから内緒にしてね、
カナダで大学に行ってボーイフレンドができたら、
ダナンへ二人で遊びに来たい」と、私に話す。可愛らしい事も言うアン。
しかし、先に言っておくけど、アン、あなた、最初は苦労するよ、間違いなくカナダで浮くよー。
でもそれも、人生の試練だよ。アンよ!一皮むけろ。
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