ゆみこママと
なんちゃってな人々


初めまして、私はベトナム中部のダナンという地方都市に赴任している夫と1歳の娘と暮らしていた主婦です。
今は第2子出産準備で日本に帰国中です
03/09/09更新
ご無沙汰です。無事、日本に到着して元気にしております。
日本は、物が溢れていて帰国後すぐに行ったスーパーで
「わー一杯、商品が並んでいると」キョロキョロしてしまいました。
ゆみこママ日記更新たします。

<底なし!ココナッツジュース>

私がいつもカフェに行くと、「ユミコ、今日はココナッツを買ってあるよ」と、
カフェの女主人ミス・クウェンが、待ってましたとばかりに私に声をかけた。
ココナッツジュースは日本でも飲んだ事があるが
、パック入りの輸入品で、私はおいしいとは思わなかった。

ミス・クウェンはさっそく中華包丁でガンガンとココナッツを割って、
なかのジュースを深皿に移し、内皮の果実をスプーンで丁寧にすくい皿に入れていく。
それから大きめのグラスに、砂糖を大さじ4杯も入れてそのジュースと撹拌。
果実、氷、ストロー、スプーンを差し込んで出来上がり!

さあ、召し上がれと持ってきてくれた。

一口飲む。あんなに砂糖を入れたのに甘さは気にならず、スーッと体に入っていった。
初体験のココナッツの果実も食べる。
柔らかくて、ほの甘く美味だ。
この一連の行動は、同じカフェのママとスタッフ2人、
そしてちびっ子エム・3人組にしっかりチェックされている。

「ゴン?コン・ゴン?(美味しい?美味しくない?)」と、
スタッフの一人ミス・アィンが聞いてくる。

私は笑顔で「ゴン・ラム、ゴン・ラム(めちゃ美味しいよ)」と答えた。
その場にいた全員がとても嬉しそうに笑った。
ミス・クウェンは「ココナッツジュースを飲むと体を冷まして涼しくなるのよ」と教えてくれた。

その夜、ミス・クウェンが「ユミコ、明日の朝10時に、カフェに絶対来てね」と念を押して帰った。
私は、きちんと10時前にカフェに行くとミス・クウェンが、汗をかきながらココナッツを買って帰ってきた。
今日もまたココナッツジュースをごちそうになる。
昨日と同じく、少し飲むと、すぐジュースをつぎ足してくれるから、飲んでも飲んでも減らない。
お腹はチャポチャポ、いや、お腹破裂しそう。

もう十分ですと言っても遠慮するな、とドンドンつぎ足す
「ノー・ゾイ(お腹いっぱい)」を連発して、やっと許してもらう。
この一部始終をカフェの外で見ていたのは、
我が家のハウスキーパー、負けず嫌いのチィツィだった・・。

その日、チィツィが作ってくれた昼御飯は、海老と菜っぱのスープ、
高菜の炒め物、ご飯、そして・・ココナッツジュースだった。

「ゴン?コン・ゴン?」と聞いてくる

彼女。ゴンだけど、ご飯にはやっぱりお茶がいいなー。
次の日、カフェに行くと、ミス・クウェンが再びココナッツをかかえて満面笑顔で待っていた。
底なし!ボトムレス!私はそれから一週間、ココナッツジュースを飲み続けることになった。

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