ベトナム文化

ベトナムに駐在してから1年以上が経つが、未だに理解に苦しむ場面に数多く遭遇する。

慣れてきたせいか、文化の違いとして認識する程目新しいものではなくなってきたため、一つ一つ気にしてはいられなかったのが正直なところだが、よく見られる、言われることを挙げていってみよう。

まず一つ目は、「自分の過失を認めるときに笑う人間が多い」こと。笑ってる場合じゃない時ほど、白い歯がきれいに揃う。赴任当初はお互いが理解しあえていないのかと、自信喪失に陥った苦い思い出がある。

次に二つ目。「遠まわしな意思表現をする」こと。時に正反対の意味を持つと考えられる。前述のものとは遭遇するケースは似ているが、前者は反省を伴った行動であるのに対し、こちらは相手を皮肉っている場合が多い。ちなみに大抵の場合褒められているように感じてしまうため、相手の気分を害することは少ない。

そしてもう一つは「友情を示すために同姓同士でも手を握ったり方を組んだりする」こと。街を歩いていても非常に多く見られる姿であり、これに必死になって耐えている外国人はきっと私のみではないであろう。

 ベトナム文化は分かろうとすればするほど分からなくなってくる。それはあたかも無限の回廊を回っているようでいて、実はその場で回っているかのようでもある。唯一これだけは言えるというのは「彼らには全く悪気がない」ということくらいだろう。

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