約束事

ベトナムで未だに慣れないこと、それはベトナム人との約束事である。ベトナムには「ゴム時間」と呼ばれるもうひとつの時間が存在する。文字通り延びるには何倍にも伸びるのだが縮まらない時間の事を指すのだろう。

プライベートでは言わずとも知れたことであるが、ビジネスでもそうであられるとさすがに参ってしまう。ベトナムに住んでみれば分かることなのだが、どうやら彼等にとっては、口約束は守らなくていい約束のようだ。しかも、約束が実現できないときには決まって手遅れになってから連絡が来る。「道が込んでいた」、「事故に遭った」、「忙しかった」など、理由は様々。10分が1時間に、1時間が1日に、1日が・・・。そんなこともしばしばである。これについては、この国の習慣なのだと自分に言い聞かせる以外に解決の道はないのではないかと思っていたのだが、先日ベトナム人の友達から耳にした話によると、メモ書きでもいいから何か書いてもらうと口約束だけの時とはかなり違うという。

日本でこれを読んでいる人には作り話かと思われるかもしれないが、ベトナム在住の方々には事実だとわかっていただけるはずである。

ベトナムでは約束が守られなくても、それはある意味お約束。決して腹を立ててはいけません。あれれ?こんなことを言うのはやっぱり慣れてきた証拠なのでしょうか?

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