ダナンの街角にスイカが山積みされています
そう今ごろはスイカの最盛期なんです
ところが、よくない噂を耳にしました

『大量のスイカが捨てられている!』

毎年大量に中国に輸出しているのに、今年は輸出がでないとか。。。

でもその割には価格は下がってないぞ?

なぜだ?どうなっているんだ?
それよりも何よりも、この大量のスイカはどこから来てるんだ?

そこで我々はとりあえずスイカ畑を探しに立ち上がりました
普通の道を走っていてもスイカ畑は見つかりません
この一年スイカ畑なんて見たことないんですから。

そこでちょっと畑のあぜ道に入って
奥地に潜入してみることにしました
しかし目に付くのは一面の水田ばかり
この辺りは年3毛作を行っています
また最近では水田を海老の養殖場として使ってたりします
が、今回の目的はそれではないスイカだ!
すでにダナンを離れて25km
スイカ畑の気配もしないので、ちょっと聞き込み調査

誰かスイカ畑知らないかなぁ。。。。
え?スイカ畑?場所は知らないけどもっと南だよ
そうだなぁここから30kmくらい南じゃない?


うぇぇ。。。まだ30kmも先なのか。。。。
ちょっと途中にあったチャムの遺跡にも立ち寄ってみました
バン・アンタワー(Thap Bang An)昔のままに残っています

以前はこのタワーを中心に東西にタワーがあったそうです
中にはチャム時代の彫刻があったのですが、現在はダナンのチャム博物館に移され展示保管されています

で、ここでも守衛のおじさんに聞き込み
おじさん!スイカ畑知らない?
ぜんぜん見つからないんだけど


スイカ畑か?そりゃ見つからないよ
だって隠してあるんだから。。。。


入場料1万ドン
え?隠してある?どうゆうこと?
そのおじさんが案内してくれるっていうので更に15kmほど南へ
隠してあるのに案内してくれるのか?
と一抹の不安をかかえながらおじさんの後を追いかけてみました

町から外れて畑の奥へ奥へと進むおじさん

さらに募る不安を抑えながらついていく我々。。。
お!!大量のスイカ発見

これはまさに今、トラックで積み出されようとしているではないか!
これはスイカ畑が近いということか?
それとも単にスイカ市場なだけか?

さらに奥地に進んでここにバイクを置いていこうとの事

バイクを置いていく?歩いていくのか?近いのか??

おじさん、船のおばさんにおもむろに値段交渉

え??船で行くの? 
なんと渡し舟で向こう岸に渡りました
あったよあったよ。ありましたよ

向こう岸にも大量のスイカ!
どんどん船に積み込まれています

まさにここがスイカ畑だったのです
アシスタント兼通訳兼先生のホアさん
スイカに会えたうれしさでおもわず記念撮影

左の写真は『ホアさんを探せ!Level 2』
丸顔がスイカと同じ大きさだよ(笑い)

左の写真は題して『私の作ったスイカです』
あ。。。あまりにもハマリすぎ。。。
注:ホアさんは本当は都会っ子です
見渡す限りスイカ畑
地平線が見えるんじゃないかってくらい広いスイカ畑です

しかしスイカはどこ?

一ヶ月ほど時期がおそくほとんど収穫してしまったとの事
それでも最後の収穫を待つスイカは草むらに隠れるように育っていました
日差しが強いので、近くの小屋でインタビュー
ここは、昼夜人が寝泊りしていてスイカ泥棒が来ない様に、ここで見張っています

本当にスイカが捨てられているんですか?
いや。今はそんなことはない。でもあと2週間もしたら捨てられるかもしてない

どうゆう事?
今、スイカが中国の国境を越えられないんだ。国境あたりには100台以上のスイカトラックが並んでるよ。
どうして国境を越えられないの?
今年になって急に中国側が輸出許可証の提示を求めるようになったんだよ
たいていそんな物は持ってないから輸出できないのさ


輸出できなかったらどうするの?そのスイカは国内でさばけるの?
彼らはスイカを売ったお金を当てにして一文無しででかけてるんだ。
だからスイカが売れないと飯が食えない。仕方なしにスイカを叩き売る。
それでも売れなければ捨てて帰ってくるだろう
まじ?
でもなぁ。。。仕方ないから値段を下げるだろ。。。そしたら中国が買うんだよ
まったくよぉ。。。。


我々のインタビューを興味深く聞き入るスイカ農場の少年たち
これは政府の公式回答じゃありませんよ
おっちゃんから聞いた話です
どこまで本当かわかりませんがニュースでも
同じような報道がされていました

スイカだけを作っているこの農場
スイカが売れなければこの少年達からも
笑顔が消えてしまうでしょう

はやくスイカが売れることを祈ります
さぁて次は何を探しに行こうかな
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